サクラ は・・

私は

父の死に涙してない


いまだに泣いてない


大好きだった父なのに

なんで泣かないのか

わからない


その事を凄く

父に申し訳ないと思う




そんな気持ちが

ちょっと和らぐのは


サクラ


父が亡くなった頃に

満開だったサクラ道を

車で通り


桜吹雪の中に降りた


花曇りの下

しばらくぼーっと

見上げていたサクラ




父の死とサクラが繋がって


サクラが大好きになって


サクラを見ると

父を見ているようで

泣かない私を

許してくれているようで



サクラが待ち遠しい